池上の魅力

プチギフトにもぴったりな池上自慢の名物をテイクアウト

門前町の池上には、自分へのごほうびや手土産にもぴったりな名物がいっぱい!
池上を訪れたら、思わず誰かに自慢したくなるツウな名物を求めてよりみちを。
開発秘話とともに、その魅力をまるっとご紹介します。

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地域密着の洋菓子店「VANNI」で “池上印” の極上スイーツ選び

地域密着の洋菓子店「VANNI」で “池上印” の極上スイーツ選び

池上駅から徒歩6分ほど、住宅街の中にたたずむ1990年創業の洋菓子店「VANNI(ヴァンニ )」。少し前までは、池上のおみやげといえば、くずもちなど和菓子のイメージが色濃かった池上で、偶然にも地名と同じ名前を持つオーナーパティシエの池上昌男さんは、「池上カステラ」や「池上ロール」「池上シュー」「池上すいーとぽてと」といった看板商品を次々と開発。「地名と自分の名前、両方の意味を込めた『池上ブランド』をつくりたかったんです」と池上さんはいいます。

そんな池上さんは大田区生まれの大田区育ち。父が蒲田の駅ビルでコーヒーショップ経営し、池上さんはそのお店に卸す洋菓子を製造、製造工場は当時から池上にあったのだとか。それを現在の場所に移転し、妻とお店を始めたのは2003年のこと。数年後に、蒲田の駅ビルの開発によってコーヒーショップも退店を余儀なくされますが、それまでの数年間は製造工場としての機能も併せ持つ、地域の方に洋菓子を販売するお店として「VANNI」はスタートを切りました。

生地はクッキーシュー、アーモンドシュー、アーモンドショコラ・シューの3種。

「池上シュー」(1個180円)は、開店当初から提供するお店一番の人気商品。令和元年度には「大田のお土産100選」も受賞しました。シューは焼きたてのザクっとした食感が楽しめるようにとショーケースに入れず、カスタードクリームも、注文後に詰めるのがVANNI流。
「シュークリームはフランス語で『シュー・ア・ラ・クレーム』と言って、シューは『キャベツ』という意味なんです。本来は、キャベツの食感を洋菓子として表現したものがシュークリームなんですよ。ですから、小さいお子さんにも、シュークリームといえばシュー生地はザクザクとしていてクリームがしっとりしているものという、本来の姿でしか味わえないおいしさを感じてもらえたら、と思っています」

オーナーパティシエの池上さん。

開店当初から変わらないモットーは、「お子様からご高齢の方まで、食べれば幸せになるようなやさしいお菓子づくり」。新作を開発する際にはベストな食感・バランスを求めて、手間暇を惜しまず納得できるまで試作を繰り返します。
「いまはこのお店だけなので、考える時間がある。朝から晩まで、お菓子のことを考えています。毎日同じことをやっているように見えても、製造していると、段階ごとに学ぶべきことはたくさん出てくる。昨日よりは今日、今日よりは明日と思っています」

そうした、たゆまぬ努力とあくなき探究心によって、VANNIは「池上シュー」を含む3つの商品が「大田のお土産100選」で受賞し、テレビなどのメディアでもたびたび取り上げられるまでに。何より地域で求められ続けるお店であることがそれを物語っています。
店内を見渡せば、ショーケースにはフルーツタルトやガトーショコラなどの生ケーキのほか、さまざまな焼き菓子がずらり。この日も、お目当てのおやつやお土産の品を求めて、あらゆる世代のお客さんがひっきりなしに訪れていました。

「いまでこそ種類もそこそこはありますが、開店してしばらくは、洋菓子とシュークリームを中心に販売していたんです。けれど、『お土産』として考えたときに、もう少しお客様が持参する場所によって商品を選べるようなラインナップにしていきたいと思うようになりました。遠くて時間もかかるような場所には、ある程度日持ちのする焼き菓子がいい。ラインナップが増えれば組み合わせる楽しみも生まれます。
例えば、お土産用に開発した『池上カステラ』は、マドレーヌやフィナンシェとセットにした詰め合わせもご用意しています。贈答用にお求めになる方も多くいらっしゃいますが、じつはこのようなお菓子の種類の組み合わせというのは、なかなかないんですよ」

分類状は「和菓子」とされているカステラですが、「池上カステラ」の大きな特徴である生地のきめ細かさは、洋菓子のように、卵黄と卵白を別に泡立ててあわせる製造方法によってこそ生み出されるもの。シフォンケーキのようにふんわり&しっとりした食感が楽しめます。

「池上カステラ」(ロング:1300円、ハーフ:650円)。上部の「池上カステラ」と、お寺の絵の焼印がお土産にぴったり。防腐剤などは一切使用していない(賞味期限は開封しない状態で2週間)。

「池上カステラ」は、池上ならではのお土産として十数年前に商品化。平成28年度の「大田のお土産100選」も受賞したVANNIの看板商品です。
「カステラをつくってみよう」と思いついたのは、なんと、病を患い入院していた池上の病院のベッドの上だったとか。
「お隣の方のベッドから『池上って、意外とくずもちくらいしかお土産にできるものがないのよ。くずもちは好きだけれど、何かほかのものもあればいいのにね』という会話がたまたま聞こえてきて。そうだとしたら自分がチャレンジしたいなと思ったんです(笑)」

「金のスフレ」(800円)。冷やして食べるとチーズの味が濃厚に感じられ、レンジで軽く温めると焼きたてのようなシュワシュワふわふわの食感が楽しめる。チョコレートの「銀のスフレ」も人気。

頭の中で描くイメージに向かって、幾度も試作と改良を重ねるのが池上さんのスタイル。ドーム状のフォルムが目を引くスフレチーズケーキ「金のスフレ」も、そうして出来上がった商品の1つ。合わせるクリームチーズや生クリームの素材選びから配合のバランスまでこだわり抜き、ふわふわとした軽い口当たりを実現。店頭に出せばすぐに売り切れてしまうほどのヒット商品です。
「やはり私は、食べたら癒やされるような、毎日食べたくなるような商品づくりを目指しているんです。チーズひとつとっても、小さなお子様も全部食べてしまうようなチーズって何があるだろうと追求する日々なんですよ」と池上さん。見た目も食感も唯一無二のVANNIのオリジナル性は、こうした明確なビジョンによって生み出されていることがわかります。

精製糖は使わず体にもやさしい「池上すいーとぽてと」(賞味期限は2週間)。

「新しいお菓子づくりにどんどん挑戦していきたい」と語る池上さん。「池上すいーとぽてと」(1個180円)もそのチャレンジ精神の表れの1つ。精製糖は使用せず、千葉県産のサツマイモ「紅あづま」に、甘味として上質な白あんと純麦芽水あめ、香りづけにマイヤーズラムを使用。ホロホロとした軽い食感で、サツマイモの素材を生かした白あんの上品な風味と、鼻に抜ける豊かな香りが楽しめます。
既成概念にとらわれないアイデアが高く評価され、2017年度「大田のお土産100選」でVANNI初の奨励賞を受賞。開発のきっかけは、宮内庁にも納める老舗製餡店の内藤製あん(有)(大田区上池台)のおいしい白あんとの出会い。同社の社長は小学校の後輩という間柄で、「いつかこの白あんを使った洋菓子をつくろう」と夢を語り合っていたのだそう。

純生、アールグレイ、ショコラ、まっ茶の4種類(写真は純生)。「池上ロール」の焼印入り(賞味期限は冷蔵保存で2日間)。

これらのほかにも、生地の軽さを追求してつくられたロールケーキ「池上ロール」(1080円)も定番の人気を誇ります。
「あれも」「これも」と思わず悩んでしまうほどの充実のラインナップが魅力のVANNI。現在、通販の取り扱いはありませんが、VANNIを訪れた暁には、自分へのごほうびとともに、大切な人へ手土産や、宅急便を利用して贈り物を届けてみてはいかがでしょうか。

VANNI (ヴァンニ)
住所:大田区池上3-40-8
電話:03-3751-1716
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月曜日(不定休)
※価格は税込
http://www.vanni.sakura.ne.jp
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